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四季山水図屏風
しきさんすいずびょうぶ
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重要文化財
指定名称:紙本墨画淡彩四季山水図
伝周文筆
しゅうぶん
6曲1双
(四季山水図屏風のうち)
紙本墨画淡彩
各150.4×355.4
室町時代・15世紀
東京国立博物館
A-11970
 室町時代における最も重要な画家の一人と考えられている周文は、絵画だけでなく、彫刻の制作も行っている。この点ではルネッサンスの巨匠、ミケランジェロと同様に、多方面にわたって活躍した天才的な作家と呼んでいいかもしれない。
 現在、周文筆の可能性の高い作品として認められているのは、竹斎読書図(ちくさいどくしょず)、水色巒光図(すいしょくらんこうず)といった比較的小さい掛幅の山水画である。しかし周文は花鳥・山水の障屏画も描いたことが記録から知られ、大画面山水画の領域においても重要な役割を果たしたと推測されるが、確かな遺品はない。周文筆と伝えられる山水図屏風には、本図のほかに前田育徳会本、静嘉道文庫美術館本、大和文華館本、香雪美術館本および、もうひとつの東博本などがあり、本図もこれらと同様に、周文の弟子の世代の画家の作品とされている。この作品の図様は、山市、帆船、月、雁、漁村、雪景を含むところから、主として舶載された瀟湘八景図(山市晴嵐、遠浦帰帆、洞庭秋月、平沙落雁、漁村夕照、江天暮雪、煙寺暮鐘、瀟湘夜雨)からの転用と想像される。そして空間の連続性において不自然な部分がいくつかある点で、本図は大画面の構成に未熟な初期段階に位置し、15世紀後半の作と考えられる。