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竜首水瓶
りゅうしゅすいびょう
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国宝
指定名称:金銀鍍龍首水瓶
1口
銀製鍍金・鍍銀
高49.9径18.9
飛鳥時代・7世紀
東京国立博物館
N-243
 法隆寺に伝わった水差し。明治11年(1878)、法隆寺から皇室に献納された「法隆寺献納宝物」(現在は国有、東京国立博物館に収蔵)の一つ。このような長い首と下にふくらむ胴に把手を取り付けた器形は、ササン朝ペルシャに源流をもち、一般に「胡瓶(こへい)」と呼ばれる。かつて銀製と考えられ、「銀龍首胡瓶(ぎんりゅうしゅこへい)」として国宝に指定されたが、鋳造した銅器に金、銀をメッキしたものとわかった。
 いかめしい顔の龍頭が注口、細い龍身が把手となり、蝶番(ちょうつがい)で把手に留めた龍の上顎が蓋となっている。角を押すと蓋が開き、片手でも注ぐことができる。龍の眼には薄緑色のガラスがはめてある。全体に薄手に作られた胴部には、向かい合う2組の有翼の天馬(ペガサス)4頭を毛彫(細い線刻)し、金メッキで浮き立たせている。注口の部分、胴、台脚は別々に鋳られ、首と胴は轆轤(ろくろ)仕上げされている。
 ペルシャの天馬、中国の龍という東西の伝統的なモチーフを組み合わせ、器形も文様も力強い躍動感にあふれた優品である。唐時代中国の作と考えられてきたが、龍の造形や毛彫の手法などから、7世紀の日本製とする見方が強くなっている。