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十六羅漢像
じゅうろくらかんぞう
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国宝
指定名称:絹本著色十六羅漢像
16幅
絹本着色
95.9~97.2×51.8~52.2
平安時代・11世紀
東京国立博物館
A-10946, A-11085
 羅漢は阿羅漢(あらかん)の略称で、一切の煩悩を断って修行の最高位に達し、人びとの供養を受けるに値する仏弟子や聖者をいう。16人の釈迦の高弟、すなわち羅漢が、涅槃(ねはん)に入ろうとする釈迦から、永く現世にとどまり仏法を護持して衆生を救済せよといわれ、各地で仏法を守り伝えたという。
 これは滋賀県大津市の聖衆来迎寺(しょうじゅらいごうじ)旧蔵のもので、現存する十六羅漢図では最古のもの。多くの羅漢像の奇怪な相貌とは異なり、より古い唐代図像の流れを汲み、羅漢や眷属(けんぞく)の表情はおだやかである。仏堂内外の羅漢、供養者、天部、鬼神、動物などが変化のある構図の中に配され、画全体に多くの色を用いて描く。また、それぞれの図の上部に色紙形に区画を作り、羅漢の名前と住む所を記している。そこに銀泥で描かれている花鳥文の趣向や文字の書風から、平安貴族の優美な趣味がうかがえ、11世紀後半の制作と考えられる。