言語:
  次の作品 > 
  検索結果に戻る  
  < 前の作品  
不動儀軌
ふどうぎき
画像一覧
部分一覧
スライドショー
重要文化財
指定名称:紙本白描不動明王図像
1巻
紙本 墨画 巻子
縦30.5 横1232.6
鎌倉時代・寛元3年(1245)
奈良国立博物館
1111(絵210 A)
 不動明王18図に、不動の眷属である八大童子や、不動の変化身とされる倶哩迦羅龍王の姿を加えた合計31図からなる白描図像。多頭多臂像など、他に例を見ない特異な図像が数多く含まれる点で極めて高い価値を有しており、その中には高野山で得た旨を記す図像も含まれる。料紙は漉き返した紙を用いた薄墨色を呈するもので、流麗な筆致によって細部まで的確に尊容が捉えられる。巻末の奧書から本品は、寛元3年(1245)に天台僧兼胤により、同じく天台僧快雅の所持本を原本として、鎌倉の地で写されたことが知られる。兼胤はこの時、師の慈胤に従って鎌倉に下向したようであるが、この慈胤は快雅の弟子に当たることから、その縁で快雅所持本を披見することができたに違いない。この時期、多くの天台僧が鎌倉に招かれ、天台密教を代表する事相書である『阿娑縛抄』も鎌倉で編纂されており、本品の書写も同一の時流に乗るものといえるだろう。